JP−@−A−003−1/2  2014年版(ver.4) 基礎の学び 1グループ 神との関係 03 神の子としての身分

学びのポイント、神を知ることを妨げるサタンの戦略を知る。
天の父との関係を確立することを妨げている事柄を取り除く。(ここでは特に父との関係について)
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イエスを信じる人は神の子とされ、神が持つ豊かな資産と霊的祝福を自分のものとすることができます。それゆえサタンは人をねたんでおり、人が神を信じないようにするためにあらゆる手段を講じます。
A
サタンの最終目的は人がキリストを信じて父なる神と正しい関係を持つことができないようにするためです。そのために、いろいろな手段を講じます。霊的なものを信じない人には物質主義、ヒューマニズムを、霊的なものを信じる人にはオカルトや魔術を、神の存在を信じる人には、多神論など宗教を、創造主なる唯一神を信じる人にはエホバの証人などのキリスト教系の異端を持ってきます。
そして聖書の真実を見出した人にすら、「奇跡は聖書時代の事でもう起こらない」などといった偽りを与えて神が人に与えた力を発揮させないようにしています。
B
この世にはたくさん間違った教えがあります。また、その中には一見よさそうな活動や教えもあります。
それらの最終的な目的は人を神から引き離すためなのです。ですから、世の中に起こっている出来事の大きな判断基準のひとつは、私たちと神を引き離すものかどうか、あるいは、聖書の内容が真実ではないといっているものかどうかです。それによって正しいものと間違ったものとを判断することができるのです。
C
その計略を実行するためにサタンが用いる巧妙な戦略は、地上の父のイメージを悪くさせる事です。
神は父親というイメージを通じて神を知ることができるようにと人間をデザインされました。それゆえ父親のイメージを悪いものとするなら、人々が神を信じないようにさせることが容易にできるからです。
D
(マタイ23:9あなたがたは地上のだれかを、われらの父と呼んではいけません。あなたがたの父はただひとり、すなわち天にいます父だけだからです。

この聖書の言葉が言いたい事は、神の概念では天の父が本当の父であって、地上の父は二次的なことであり、天の父を地上で代表する存在なのです。したがって父親をはじめ、自分の両親に対して悪いイメージを持っているなら、神を知ることができなくなってしまいます。
E
父親の性質  1)保護を与える(放任ではない)、(2)家族を愛する、(3)家族の必要を備える(仕事をする)、(4)教える (教師である)、(5)家庭のリーダーである。(アドバイスをする、子供を従わせる)、等々
父親が家庭の中でこれらの機能を十分発揮していないなら、その家庭で育った子供は神が上記のような機能をもった存在であることを理解することが妨げられます。
F
今日における実際の父親のイメージはどういったものだったでしょうか?「忙しい、無関心、関係の希薄、権威の低下、厳しい、能力主義、兄弟と比較、押し付ける」これらの地上の父に対するイメージがそのまま天の父のイメージとして反映され、多くの人が神に対する間違った考えを持つようになりました。
大通り公園で未信者に神について教えた時に「神はお父さんのような方ですよ。」と言ったら「親父だって、そんな酒飲みで家にいつもいないような神様だったいらないよ。」という反応がありました。
G
サタンはこの世に悪いものをもたらすのに、全ての人を直接的に支配する必要はありません。彼は、家庭の父親を圧迫すればいいのです。別に父親が暴力を振るったり不倫をしたりしなくても、仕事に忙しいなどの理由で家庭に無関心にさせればそれだけでも、そこで育つ子供たちを圧迫できるのです。
H
今日、援助交際、10代の売春などの問題についてよく聞きますが彼女たちの多くは、父親から愛される経験に乏しい少女たちです。また、同性愛や、非行、暴力に走る少年たちの多くは、男性としての健全なモデルとしての父親と接する機会を持つことができなかった少年たちなのです。

I
地上の父との関係を正常にもてないときに、人の地上の権威(教師、上司、政府)に対する反応は「反抗、逃避、憎しみ、心を打ち明けない、恐れ、コンプレックス」といった状態に陥りやすくなってしまいます。地上の父に対する悪いイメージが、人生で出会う権威者に反映させ、そこでも問題が生じるために、人はますます、父なる神が分からなくなってしまうのです。ですから、もし私たちが地上の父に否定的なイメージをもっているなら、神との間を隔てている霊的な壁を打ち破る必要があります。
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妨げを取り除く方法

  1. 神こそ、完全な父であることを理解する。 (2)両親に傷ついているなら両親を赦す決心をする。
  2. 傷ついている事柄について、神からの慰めと癒しを受け取る。等

これらの全ての方法に共通する事は、人生の中で妨げとなった事柄に対して神を招き入れることです。
K
私たちが霊的に盲目な状態のときに、私たちは目先の問題にとらわれてしまいます。そして、私たちが全能なる神の子であるのに、受け継ぐべきつばらしい財産を手にする事ができなくなってしまいます。
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(ガラテア4:1-3ところが、相続人というものは、全財産の持ち主なのに、子どものうちは、奴隷と少しも違わず、父の定めた日までは、後見人や管理者の下にあります。私たちもそれと同じで、まだ小さかった時には、この世の幼稚な教えの下に奴隷となっていました。
M
救いとは、まるで路上で生活していたストリートチルドレンの元に突然大金持ちの優しい人が来て、その子を養子にするようなものです。その子は、父と共に住み、着るものや食べ物を十分に受け取る権利があり、また、全ての財産を受け継ぐ権利を持っているということです。
たとえそうでも、養子とされた後に、どのように生きるかは本人の決断にかかっています。つまり、今までどおり、路上で生活する自由もあるし、受け継いだ全ての祝福を用いて生活する自由もあるのです。
N
にも関わらず、多くの人がイエスを信じたにも関わらず、新しい生活を受けいれず、古い生活で満足していることに驚かされます。
多くのクリスチャンが、霊的に幼かったり、救われる以前からのトラウマを引きずっているために、自分たちに与えられた権威や力を知りません。
O
神は私たちに多くの祝福を準備しています。神は私たちに以下のような権威を与えてくださいました。

(マルコ16:17-18)  信じる人々には次のようなしるしが伴います。すなわち、わたしの名によって悪霊を追い出し、新しいことばを語り、蛇をもつかみ、たとい毒を飲んでも決して害を受けず、また、病人に手を置けば病人はいやされます。」 
それは(1)すべての悪霊や呪いに打ち勝つ権威、(2)超自然的に守られる力 (3)病気を癒す力(4)死に打ち勝つ力。 これらのものを発揮するのに、クリスチャンになった年数は関係ありません。
P
注意事項:  神の愛は無条件ですが、神の祝福には条件がついています。神は愛であり、私たちがどんなに大きな罪の中に生きていたとしても、また、神にそむいていたとしても無条件で私たちを愛してくださいます。でも、それで全ての祝福を手にすることができるわけではありません。
私たちが神に喜ばれることをする(良い行いのゆえに)から、私たちを祝福するわけではありませんが、たとえばポルノにはまっている人が、「ポルノから解放して下さい」と願いながらも、日常生活で、テレビや雑誌にはまって世の価値観の中に生きているなら、解放されることは難しいでしょう。
Q
それで祝福が受けられない場合2つの反応があります。
1)自分の生活を変えたくないし、神にも期待しない。(2)自分を棚に上げて祝福を与えない神を恨む。

ですから、聖書が言っている様にうまくいかなかったり、人生が変えられない場合に、神や聖書を疑うのではなく、立ち止まってその原因が何かを調べる必要があります。そのために牧師やスタッフに相談することは良いことです。