JP-A−007基礎の学び 2014年版(ver.4) Aグループ 神との関係 (第7) 聖書の言葉

クリスチャンとして歩み始める中で「神と個人的な関係を持つ」「神の言葉に耳を傾ける」などといった少し耳慣れない言葉を耳にされているかもしれませんが「疑問」でいっぱいかもしれません。
A
なぜなら、救われたばかりの人にとって、神が私たちを愛していること、救われたこと、教会に通い始めるようになったこと、そういったことだけでも新しい出来事の連続であるのに、それまで考えたこともなかった「神との個人的な関わり」といきなり言われても、困惑してしまうからです。
B
しかし、心配は要りません。「神と個人的な関係を持つ」「神の言葉に耳を傾ける」といったことは、すべての人に開かれた扉であり、誰でもできるのです。それは御言葉(聖書の言葉)を読み始める時に、神と関わり始めることができるからです。
C
聖書そのものに神の霊が宿っているわけではありません。また、聖書の言葉を家の中に掲げることによって自動的にその家が祝福されるわけではありません。しかし、聖書の言葉を私たちが読むとき、聞くときに、まるで冷凍食品が解凍されるように生きた神の言葉としての命と力が与えられるのです。
D
聖書には次のように書いてあります。
1)聖書の言葉は神でありキリストそのもの
(ヨハネ1:1) 初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。
E
使徒7:38 また、この人が、シナイ山で彼に語った御使いや私たちの先祖たちとともに、荒野の集会において、生けるみことばを授かり、あなたがたに与えたのです。
F
2)私たちの霊的食物
(マタイ4:4 イエスは答えて言われた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる。』と書いてある。」
G
3)人生の光
道を照らす光:人生でどちらを選択をして、どのように歩めば良いのかわからないことが多々あります。それは暗闇の中を明かりなしで歩むようなものです。
(詩篇119:105)119:105 あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光です。

ですから、皆さんが日々聖書に親しみ聖書を読み聖書の言葉を思い巡らす生活をしていただきたいと思います。
H
4)育成する
(使徒の働20:32) いま私は、あなたがたを神とその恵みのみことばとにゆだねます。みことばは、あなたがたを育成し、すべての聖なるものとされた人々の中にあって御国を継がせることができるのです。
I
5)鏡
自分自身の姿を映し出し、自分の立ち位置や自分にかけていることを思い出させます。
(ヘブル4:12)神のことばは生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭く、たましいと霊、関節と骨髄の分かれ目さえも刺し通し、心のいろいろな考えやはかりごとを判別することができます。
J
6)神の語りかけの材料
神は私たちの心に語りかけることができます。その語りかけは聖書の言葉から外れてなされることはありません。私たちの心に聖書の言葉が蓄えられているなら、その語りかけを容易に受け取ることができるのです。

それはあたかも、トランプゲームで多くの札を持っているほうが次に出すことができるカードを取り出しやすいようなものかもしれません。
K
■御言葉を受け取る方法
1)毎日少しずつ読むこと
私たちの教会では、少なくとも1年かけて聖書を全部読むことを勧めています。聖書は分厚い本で1189章ありますが、一日に3章〜4章ずつ読めば誰でも1年で読み終えることができます。
L
継続的に読むとしても聖書の内容は理解できないことが多いでしょう。歴史的背景、文化的背景を知らないならなおさらです。効率を考えるなら、聖書の解説書、あるいは聖書の内容についた本を読むほうが良いと考えるかもしれません。もちろん、そういった学び方も必要ですが、しかし、聖書から直接受け取っていくという習慣をつける必要があります。
M
なぜなら聖書は神の生きた言葉であるがゆえ、信仰生活を何年続けていたとしても、常に新鮮に私たちに語りかけてきます。ですから「聖書の言葉から直接受け取っていく」習慣ができていなければ、いつの間にか古い解釈、古い理解に縛られ手しまうことがあるのです。
N
聖書の言葉を理解させてくださるのは神の霊(聖霊)なので常に聖霊により頼む姿勢も必要なのです。
ですから、とにかく聖書を読み続け、そしてわからないこと、質問があったら書き留めてください。そして後日、牧師や別の人に聞けばよいのです。
O
全世界を創造された神のすべての知恵と力の泉がこの一冊に凝縮されているのですから。たとえわずかしか理解できなくても、その片鱗に触れるだけでもすばらしいことではないでしょうか?
P
2) 教会のメッセージ(説教)を通じて
聖書の言葉が料理の材料で、自分で読むことが日々の家庭料理であるなら、教会で語られるメッセージは、シェフが腕を振るった四季折々の料理、偏った栄養バランスを補正するための食事療法食といえるでしょう。また、牧師などが、現在教会に語られている神の言葉を取り次ぎ慰め励ましチャレンジを与え方向性を与えます。
Q
SCGでは基本的にメンバーは毎週のメッセージを必ず聞く事が求められています。集会に出席できない人のためには、録音されたメッセージをCD配布という形、あるいはインターネットを通じてという形で提供しております。ですから、必ず聞くようにしてください。
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3)聖書の学び会
スモールグループで、かゆいところに手が届く聖書の学びができます。
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4)暗唱する
暗唱は単なる頭の知識ではありません。それは心と霊に蓄えられるのです。
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5)音読する
声に出して読むことは告白です。それによって信仰が立てあげられます。(ヘブル10:23)
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6)耳で聞くこと
「信仰は耳で聞くことから始まる」(ローマ10:17)と聖書は告げています。聖書の朗読を収録したCDなどが市販されています。それを聞くのもひとつの手です。 また音読も耳で聞くことを意味します。
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6)聖書講解解説書
御言葉から直接受け取ることは大切ですが、数千年の歴史を持つ聖書解釈研究の成果から学ぶことは大変有効です。解説書を読んだり、聖書学校の授業のCDを聞くことによって御言葉を深く学ぶことができます。
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歴史文化背景を知る: 日本の習慣で物事を考えると聖書の正しい理解ができません。たとえばイエス様は大工でしたが、当時の家は石でできていたので大工は石工でした。
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原語からの理解: 翻訳には限界があります。日本語では同じ言葉でも原語では別の単語が使われている場合があります。たとえば「賛美」はヘブライ語では7種類あり、それぞれ意味が異なります。