JP−@−B0061/2 基礎の学び 2015年版(ver.4) B 人との関係  (06) 境界線と共依存
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この学びは未完成です。学びを進めながら加筆のヒントをフィードバックしていただければと思います。
A
「あらゆる人間関係のもつれは、境界線(バウンダリー)の問題だった!」
この言葉は、「境界線」というタイトルの世界的にベストセラーとなり日本語訳本もある程度売れたクリスチャンの本のキャッチフレーズです。もちろん全てがそうではないでしょうが、人との関係を大事にするあまり無理してしまう人が多いのも事実でしょう。
B
境界線とは、自分と他者を分けるためのものです。人間が生きていくために境界線というものは重要です。
人間にとってもっとも明らかな境界線は皮膚です。これがないと体の水分は常に蒸発し、病原菌に体をさらすことになります。
皮膚をたとえに使うのは極端な例かもしれませんが、心に境界線が無いために、負うべき必要のない重荷を負ってしまったり、他人に利用され疲れてしまったり、不当な扱いを受けてしまう事はよく見られることです。
C
ある人が空き地を持っていましたが不法投棄に悩んでいました。誰か知らない人が知らないうちに彼の土地にごみを捨ててしまうのです。それで彼はひとつのアイデアを実行しました。それは今あるごみを全部片付けて、その上で「ここにごみ捨て禁止」という立て札を立てたのです。
すると、どうでしょうか。たった一つの立て札によってそこにごみを捨てる人がいなくなったのです。
D
彼がした事はただ、けじめをつけて、自分の土地にごみを捨てるなという意思表示をしたことだけです。このような単純な方法で、その後も永続的に自分を守ることが出来たのです。
E
これは、人間の生活にもいえることです。境界線を明確に表明することによって多くの問題から守られます。
F
■境界線を守る方法は大きく分けて2種類ありますが、多くの場合その両方が必要です。
(1)他人が領域を超えて自分の内側に入ってくるのを阻止すること。
(2)相手に対して自分を与えてしまうことを制限すること。
G
■ノー(いいえ)ということ
いやなことに対して「ノー」ということは重要です。
H
(1)いじめに対して:
「いじめ」にはさまざまな原因がありますが、それを増徴させてしまう原因のひとつは、いじめに対して抵抗しないことにあります。「やめてください」と意志を表すだけで改善されることもあるのです。
I
また、自分に対して人が語るののしりの言葉を聴かされ続けるなら、自己イメージが低くされてしまいます。
J
(2)悪影響に対して
ある人は自分の心を守ることをしないが為に他の人の影響をもろに受けてしまっている人がいます。
他人の悪口を言う友達のことばを聴きたくないのに、それに対して反対できないので、聞かされ続けていました。また、その人と距離を置くことが出来ませんでした。挙句の果てには、一緒に悪口を言っていたと周りから思われてしまいました。
人が語る批判的な言葉を聴かされ続けるなら、その言葉の影響を受けてしまいます。心がふさぎこむだけではなく、その人が持っている霊的な影響「批判の霊」「不信の霊」の影響を受けとってしまうのです。
K
多くの人は気がついていませんが、テレビやネットを通じて悪い影響が入ってくることも見逃せません。
L
(3)
日本では自己卑下が美徳とされているので、家庭の中では一般的に子供をほめることはあまりありません。それによって低い自己イメージが植えつけられてしまうなら神の言葉が「あなたは高価で尊い」(イザヤ43:4)と語っていても、それを受け入れることができないのです。
M
子供をほめないということは、単に良いことをしないだけで、悪いことをしているわけではないと思われがちですが、実際にはそれによって悪いものが入ってくるのです。
N
(2)コントロールに対して:
支配的なリーダー、上司、親に対して境界線を持たないと侵略されてしまいます。
O
ある人は自分がしなくても良い仕事を押し付けられても断ることができません。
傍から見るとどうしてそんなことを引き受けるんだろうと思うかもしれませんが、そういった行動をとらせるのにはいくつかの理由が考えられるでしょう。たとえば「拒絶を恐れる」「自己像が低いので出来ることを証明したい。」「完ぺき主義」等々です。
P
■責任を取らせない
その人が負うべき責任を他の人がとることを妨げてしまうケースがあります。その人に好意を与えているつもりであっても実際には助けにならないどころか、自立を妨げてしまうこともあるのです。
Q
境界線のない子育て
この世はルールに従わないと痛い目にあいます。犯罪を犯せば処罰されますし不利益をこうむります。
親が、きちんとしつけをしないで野放しにしていたら、子どもは知らず知らずのうちにこの世の中をなめてしまいます。
R
「おれおれ詐欺」は典型的な境界線の問題です。
典型的な例は「息子が会社のお金の運用を誤っ損失を出した。明日までにお金が必要だ。」と聞かされて、それが本人からの連絡か大して確かめることもなしに、尻拭いをしていお金を出してしまうという問題です。
その親は、多かれ少なかれ、子育ての段階から自分で責任をとるという訓練をしてこなかったことでしょう。
S
■付録■
■共依存
共依存にはさまざまな特徴がありますが、そのひとつは「精神的に他の人に依存し、またその人を自分に依存させてしまうこと」です。
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■親子の共依存。
日本では親子の共依存が良く見られます。もちろん、子供が親に依存して生活することは当然のことですが、親が子供と精神的に癒着することによって状況が複雑になります。
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夫婦が不仲で母親が家族をコントロールするタイプの場合、母親は子供を味方につけようとして、父親に対して不信感を子供に植え付けます。
一時的に子供は母親の味方になるでしょうが、結局は心が離れて家族がばらばらになってしまいます。
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■ 兆候を見分ける方法
1)子供が自分で責任を負うべき場面で親が介入して助けてしまっていないだろうか?
2)子供の問題に対して親が本人以上に感情移入してしまったり、怒り、不信感を感じていないだろうか?
3)親が語った言葉(特に否定的な言葉)に過敏に反応していないだろうか?
4)聖書の言葉よりも親の言葉を重要視していないだろうか?
5)誰かの発言がいやだと感じながらも距離を置いたり、境界線を引くことが難しいだろうか?
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