JP−@−B0071/2  2020年版(ver.7)  B 人との関係 (07) キリストを証しする
■・■ -20/02/11


ここまで学びを続けてこられた皆さんの多くは、すでにイエスキリストを心に受け入れて救われたことだと思います。そしてさらに、病の癒しや心の解放、そして人生の回復を体験されたかもしれません。
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あなたが砂漠の中をさ迷い歩いていて突然オアシスにたどりつき存分に水を飲んだとしたら。あなたはそのオアシスの存在を他の人にも伝えてあげたくはないでしょうか。イエスがあなたにされたことは、単に人生をよりよいものにしただけではありません。あなたを永遠の滅びから救ってくださったのです。
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2列王記7章でサマリア(イスラエルの街)は敵の大群に取り囲まれ食料がつきつつありました。神の不思議な介入で敵の軍勢は恐れをなして引き上げてしまいましたが、それを知らないイスラエルは飢餓に苦しみながら城壁の中にとどまり続けていました。ところが4人のらい病人が城壁の外に出みたら、敵の軍勢が大慌てで逃げた後に豊富な食料や財宝がそこに残されているのを知りました。彼らは当初、その食料や財宝を独り占めしていましたが、一人の人が、はたと気がついてこういいました。
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(2列王記7:9)「私たちのしていることは正しくない。きょうは、良い知らせの日なのに、私たちはためらっている。もし明け方まで待っていたら、私たちは罰を受けるだろう。さあ、行って、王の家に知らせよう。」
彼らの知らせを聞いて、イスラエルは救われたのです。らい病人達は難しい事をしたのではありません。彼らがしたのはただ、見たこと体験したことを他の人に伝えただけなのです。
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初代の教会がどのように成長したでしょうか? 大きな伝道大会を開催することや、神に選ばれた偉大な人のメッセージによって人々がキリストを信じるようになったのではありません。一人一人の信者が、自分が体験した事を他の人に分かち合うことによって、教えが広まったのです。
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教会の活動の中心は教会の中ではありません。外に出て行く事です。教会の集会というものはガソリンスタンドのようなもので、そこで、力と励ましを受け外に出て行く為のものです。教会は外に出て行って人々を癒し、解放し希望の言葉を語る存在なのです。それらの力と能力はキリストから来るものなので私達はキリストにつながっている必要があります。ですからその燃料を補給するために定期的に集会に出席する必要があるのです。
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私達は仕事や買い物、近所づきあい、通学、趣味の活動などを通じてこの世の人達と接点を持っています。ある言い方をするなら、一人一人は戦略的にその場に配置されているのです。どのような優れた伝道者であっても、その人があなたの職場に行って上司や同僚に福音を伝えることはできないでしょう。それができるのはあなただけです。
すでに知り合いであるあなたから話を聞くほうが彼らには効果的なのです。
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人々はイエスキリストについて聞いてもそれは宗教のことだと思うかもしれません。けれどもあなたの人生の経験(体験談、身の上話)を聞くことは宗教についてではありません。自分がどのようにイエスに出会ったか」という経験を語ることは重要であり、それを教会用語で「証(あか)しをする」といいます。
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何を語るか
1)以前のあなたはどのような状態であったか?
2)あなたの人生を変える出来事のきっかけはなんだったか。つまり、神があなたに何をしてくださったか?
3)そしてどのように変えられたのか。現在どのような状態であるのか?
これぐらいのことを簡潔に話すのに3分あれば十分でしょう。
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私は札幌に来たときに設計事務所で働き始めました。面接の際、私がクリスチャンだと知った面接官は「会社で宗教の話をしないように」といいました。私は大きく同意しました。その言葉の通り、私は宗教の話はしませんでした。ただ、私の人生がどのように変えられたかについていろんな人に話をしました。まもなくその会社で一人が救われ教会に来るようになり、救われました。
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自分の人生がイエスによってどう変化したかを伝えるには、宗教的な言葉を使う必要はありません。また知識が必要なわけではありません。
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自分が答えられないような質問を相手がしてきたら、「わからない」と答えていればいいのです。つまり、自分が体験したことだけを話せばいいのです。それなら誰でもできそうですね。
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(第一ペテロ3:15むしろ、心の中でキリストを主としてあがめなさい。そして、あなたがたのうちにある希望について説明を求める人には、だれにでもいつでも弁明できる用意をしていなさい。
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人々は将来についての希望の言葉を聞く必要があります。また神が力を持っておられる事を聞く必要があります。ですから病気が癒されたり生活の状況が変えられた経験を持っているならそのことについて話すべきです。
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また、そういった奇跡を体験していなくても心配要りません。あなたは教会で見たこと聞いたことを語ればいいのです。その機会は日曜日の集会の中で語る機会があります。また、集会後の分かち合いのときの中で、それぞれの体験を分かち合うことを奨励しています。
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そしてまた、もっとも力強い証しは生活の証しです。口では立派な言葉を語るのはやさしいですが、語る言葉と生活の態度が一致してることも重要です。
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いや私は、怒りっぽいし、人を思いやる気持ちも無く、人付き合いも苦手だというかもしれません。もちろん「私は人付き合いが得意です」という人はそんなに多くいないかもしれません。けれども、イエスによって救われ、この基礎の学びで教えているようなあなたの人生は新しく変えられている事を私は信じます。そして覚えていて欲しい事は、あなたは神によって遣わされているのですから。あらゆる場面で神があなたを助けます。
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キリストを持っているあなたは自分では気がつかないかもしれませんが、輝いているのです。
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(イザヤ49:6)わたしはあなたを諸国の民の光とし、地の果てにまでわたしの救いをもたらす者とする。」
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福音を伝えるとは人を教会に連れてくることがゴールではありません。あなたと、その方との関係に神を招き、そこが教会(神が働かれる場所)となることです。
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その場所に神が働かれる場所となるといっても、何か難しいことをするわけではありません。その人の良き友となること、よき隣人として話を聞いてあげることができます。祈ってあげる事ができます。そこの神の愛が流れ、神の霊が流れる環境を作るということです。
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たとえば次のようなことをすることができるでしょう。

  1. その人と関わりを持つ(友達となる)
  2. その人の話を聞いてあげる(傾聴)
  3. その人の必要な実際的な手助けを与える
  4. 励ましの言葉を与える

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  1. 時には超自然的にその人に対する特別な励ましの言葉(神が特別に預言的な言葉、その人が必要としている言葉、誰も知らないことを言い当てるような言葉)を神から与えられることもあります。
  2. その人がキリストに出会うことができるように(陰で)祈る
  3. 自分がキリストとどのようにして出会ったか、どのように変えられたかの体験を話す

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  1. キリストを心に受け入れるように「まねき」をする。
  2. その人の必要、病の癒しなどの為に祈る(時だと感じたら本人の前で、時には手を置いて祈る)

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(マルコ16:20) そこで、彼らは出て行って、至る所で福音を宣べ伝えた。主は彼らとともに働き、みことばに伴うしるしをもって、みことばを確かなものとされた。
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この聖書の言葉にあるように、私達がキリストにある希望の言葉を他の人に伝えるときに、神の霊が豊かに働き、聖書に約束された事柄が起こります。それはその前の節に書かれているように、病気の癒しであったり預言的な言葉です。 私達は奇跡を見ることができるのです。そして最も大きな奇跡は人々が救われる事です。