JP – @ – 007  2020年版(ver.6) Dグループ 信仰の土台 07霊的権威
■・■1/2 2020/07/25


権威という言葉からあなたは何を連想しますか。この世界には、権威を乱用する多くの人がいるので、もしかしたら否定的な印象を持っているかもしれません。
もしそうだとしたら、私たちは権威についてもう一度学びなおす必要があるでしょう。
なぜなら、神の国は、神様が治める世界であり、彼は、権威を乱用することなく、愛をもって公正に裁かれるお方だからです。
A
霊的権威を言うときに、それは私たちが行使する権威も含まれております。
私たちは祈るときに、祈りが聞かれることを期待いたします。それは、私たちが神によって預けられた権威をこの地上で行使していることを意味します。
ですから、この地上で勝利ある生活をするにはこの権威について、学ぶ必要があるのです。
B
(ルカ7:7-9)、、ただ、お言葉をいただかせて下さい。そうすれば私のしもべは必ず癒されます。7:8 と申しますのは、私も権威の下にある者ですが、私の下にも兵士たちがいまして、その一人に『行け。』と言えば行きますし、別の者に『来い。』と言えば来ます。また、しもべに『これをせよ。』と言えば、そのとおりにいたします。7:9 これを聞いて、イエスは驚かれ、ついて来ていた群衆のほうに向いて言われた。「あなたがたに言いますが、このような立派な信仰は、イスラエルの中にも見た事がありません。」
C
イエスが驚かれることは聖書の中でもまれな出来事です。彼が驚いた理由は「権威を行使するためには権威の下にいなければならない」という霊的原則を彼が理解していたからです。
D
体格の大きな警察官でも非番の日に私服で交差点に立って車を止めることはできません。けれども、どんな小柄な婦人警察官でも制服を着ているなら、相手がやくざや政府の要人であっても、彼女の指示に従います。
それはその人の能力によるのではなく、与えられた権威のしるしを身に着けているからです。
ですから、勝利に満ちたクリスチャン生活を送る秘訣は神の権威の覆いの下にいるかどうかにかかっています。
                                                                                                                                                                      E
(ヤコブ4:6-7)・・「神は、高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお授けになる。」4:7 ですから、神に従いなさい。そして、悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります。
F
神に従う人は悪魔に打ち勝ち守られると聖書は言っています。打ち勝つといっても多くの場合は戦う必要もないほどです。悪魔が逃げ去ってしまうからです。
G
霊的な守りが与えられる事をクリスチャン用語で「覆われる」といいます。あるいは「霊的な傘の下にいる」とも言います。その意味は、傘をさした時に雨が当たらないようにその下にいるなら霊的に守られるのです。
H
この守りは、霊的、奇跡的な超自然的な守りも意味していますが、多くの場合神様の戒めを守ることによる「自然」な方法によって守られます。
ある人は腹を立て怒りが爆発しそうになりましたが、箴言16章32節の 「怒りを遅くする者は勇士にまさり、自分の霊を治める者は町を攻め取る者にまさる。」という言葉を思い出し人生を棒に振るのをまぬがれました。
I
考えてみたら、アダムとエバがサタンの誘惑を退けるのに必要だったことは、いわゆる霊的戦いをすることではなく、ただ、神の戒めを守ることだけでした。
J

さて、ここまで話したことは、神様の覆いの下にいるということですが。社会の秩序、家庭の秩序、教会の秩序というものも重要な要素です。
K
(ローマ13:1人はみな、上に立つ権威に従うべきです。神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられたものです。
L
この御言葉を紹介するのはちょっと憚れます。なぜなら、この言葉を悪用して教会のメンバーをコントロールする教会・・いわゆるカルト化した教会というものもあるからです。
M
私たちの教会は、各人の「境界線」というものを尊重しており、何かを押し付けるようなことはしていません。しかし、より御言葉に精通し、人生経験から、また聖霊の導きによって与えるリーダーからのアドバイスを貴ぶときに守りが与えられるというのも確かです。
N
ですから、盲従する必要はありませんが、良いと思われるアドバイスに耳を傾けるのは知恵のあることです。
O
●「覆いの下」にいるとは神に対する従順のバロメーター:

(第1ヨハネの手紙4:20神を愛すると言いながら兄弟を憎んでいるなら、その人は偽り者です。目に見える兄弟を愛していない者に、目に見えない神を愛することはできません。
P
この聖書の言葉は別の意味にも適応できると思います。「目に見えるあなたの霊的指導者に従うことができなくて、目に見えない神に従うことは出来ません。」という意味です。
Q

これは先ほどの神様の言葉を守ることによって自分が守られるという事にも共通します。
あなたが教会の秩序の中にいるときに守られるのは、霊的な力によって自動的に守られるという事柄だけではありません。
R
実際的な話を言うなら、霊的リーダーは、あなたの態度、行動が適切でないなら「勧め」「訓戒」を与えますが、それを受け入れることによってです。その言葉を心に留めて、自分の行動に反映させるなら守られるという側面があるのです。

●「霊的な覆いの下」にいる時に起こることは「油注ぎ(神の力)」を受けること:
(詩篇133:2)それは頭の上にそそがれたとうとい油のようだ。それはひげに、アロンのひげに流れてその衣のえりにまで流れしたたる。
S
大祭司アロンに注がれた油が、とどめられることなく自然に下まで流れる油は油注ぎ(神からの力)を象徴しています。衣の途中に妨げや破れがあったら油は下まで流れません。私たちの心に反抗や不従順が無いのなら神からリーダーに与えられた霊的な力や霊的な守りが妨げられずにあなたの元に届くのです。
(21)

霊的覆いの元にいること、従うことが霊的な戦いで重要な事柄であるなら、その関係を壊したいと最も願っているのはサタンです。ですからどのような原因が分裂をもたらすのかを私たちは見ていく必要があります。ここでは権威者を信頼できなかったり、権威者に従えなくさせる原因について見ていきましょう。
(22)
◎ 妨げる原因(1)心の傷や過去の出来事のトラウマ:
過去の人間関係(特に親との関係)が悪かった為に出来た心の傷が敵が侵入する足場となる。
このことは、別の教会から移ってこられた場合には、前の教会で牧師やリーダなどから境界線を侵害され傷ついていることによって心が開けなくなってしまうという事柄も含まれます。
(23)
◎ 妨げる原因(2)持っている霊:
反抗の霊、放縦の霊を持つ人は権威に服従する事ができません。
この霊を追い出す必要があります。そのための最も良い対処方法はへりくだることです。
(24)
これらのトラウマや傷、そして間違った霊から解放される為の大きな「鍵」のひとつは「心をオープンにして他の人に分かち合う」ということです。誰でも、心に多少の葛藤を持っているものです。それを信頼できる霊的に成熟した人、覆いの下にいる他の人に分かち合い、祈りあう時に解放がなされるのです。