JP−A−A−4−1/2  中級編 Aグループ 旧約聖書概論 (第4) カインの捧げ物、セツの家系と祈り
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聖書箇所:創世記4章1節〜26節
A
アベルは啓示によって最良の小羊を捧げました。これはキリストの犠牲の雛形であり、神に喜ばれるものでした。しかし、だか­らといって、カインの捧げ物が受け入れられなかった理由が「地の作物を捧げたから」というわけではありません。 神は喜んで捧げる人の捧げものを喜んでおります。
B
■ポイント(1)心の動機が大切■
カインの捧げ物が受け入れられなかった理由は「正しい心で行なっていなかった」からです。
そのことは「罪が戸口で待ち伏せをしている」(創世記4:7)という言葉に表されています。
C
人類最初の殺人事件は兄弟に対するねたみが原因でした。このことを本当によく心に留めておく必要があります。今日においても、教会の成長を妨げる妨げのひとつは「ねたみ、低い自己像、高慢」だからです。
D
■ポイント(2)カインの結婚相手と家系■
4章17節に書いているカインの結婚相手はおそらくアダムの子供です。聖書には、全ての子供の誕生の次第、特に女性については事細かに記してはいません。
カインの家系が罪に満ちたもの(4:22)である事と対照的にセツの家系は心が正しいものでした。
セツの意味は「立てる、固定させる」です。その言葉のごとく、カインの家系に代わって地を受け継ぐ家系が神によって立てられました。
E
■ポイント(3)主の御名■
エノシュが生まれたときに人々は主の名を呼び求めることを始めました。(創世記4:26)
新改訳聖書で「」と太字で記されている言葉は古い聖書では「エホバ」と記されています。その発音は正確ではないことが今日わかっているので、エホバの証人以外は使いません。
正確な発音がわからない理由はヘブライ語は基本的に子音しか表記しないからです。私の妻の名「Rumiko」を子音しか表記しなければ「Rmk」となるように正確な発音がわからないのです。
主の名をアルファベットで書くと「YHWH」となります。今日一般的な推測は「ヤーウェ」という発音です。
F
■ポイント(4)弱いものこそ強い■
エノシュの意味は「弱い」「壊れやすい、なおらない」です。このことからわかることは弱さゆえに主の名を呼び求め祈るようになるとしたら、その弱さが益となるということvです。次の御言葉を思い起こさせます。
G
第2コリント12:9 すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。 12:10 それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています。なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです。
H
■ポイント(5)弱さをさらけだす■
にもかかわらず、神様に対して強がり、すがりつくことをしないが為に主のみ力を見ることができない人がいます。弱いというのは特権です。ただ主にゆだねればよいのです。
I
■ポイント(6)主を求める(祈る)■
神の名によって祈る (4:26)とは、抽象的に「神に祈る」のではなく、具体的な神との人格的な交わりを求め始めたことを意味します。
J
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■ ■ 創世記5章1節〜28節に登場するその他の人の名の意味。
アダム=「人」(5:2) ヘブライ語の語源は「土」を意味する「アダマー」です。このことから人とは土のちりでできたもろい存在であることがわかります。」 
K
セツ=「立てる」(5:6)
L
エノシュ=「弱い」(5:9)
M
ケナン=「巣をつくる」(5:12)その意味はひいては「主の家に住む」といえるでしょう。
N
マハラエル=「神を賛美」(5:15) エルは神、ハラは「ハレルヤ」を意味します。
O
エレデ=「下る」(5:18) 「へりくだり」、あるいは主が「降りてこられる」ことを示唆しています。
P
エノク=「捧げられたもの」(5:21) 彼は「神と共に歩み、神が彼を取られた」とあります。これは世の終わりの時に天に引き上げられ(携挙されて)救われる教会の雛形です。
Q
メトシェラ=「死がもたらす」(5:25) これは「彼が死んだときに洪水がやってくる」ことを示唆しています。
彼は969年生きもっとも長寿でした。それは人々の滅びを一日でも遅らせたいと願う神の哀れみの現れです。
R
レメク=「強いもの」(5:28) カインの家系にもレメクはいます。(4:23)に見られるようにカイン系のレメクは自分の力により頼むものの象徴ですが、セツ系のレメクは主にあって強いものです。
S
これらの名前をつなげるとひとつのメッセージが浮かび上がります。
土で作られたもろい人は失敗を犯すが、主は新しい世代を立て上げる。弱さのゆえに神により頼み祈り、主の家に住むことを願う、そこで主を賛美し、へりくだり、自分を捧げる。彼の死によって洪水がもたらされるという滅びが宣言されている中にあっても、主によって強められ、救いに入り安息を得る。

(21)
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聖書箇所:創世記6章1節〜4節
■ 天使
6章4節に「神の子と女との間に子供が出来た」という記述があります。この「神の子」と訳された言葉はヘブライ語で「ベネ・エロヒム」で「神の子」という訳に間違いはありませんが、これは「悪霊」を意味します。
それについて理解するには2つの予備知識が必要です。ひとつは旧約聖書の中で御使いを神の子と表現することがあることがあることと、サタンや悪霊とはもともとは御使いであったということです。
(22)
■ 神の子
(ヨブ記1:6) ある日、神の子らが主の前に来て立ったとき、サタンも来てその中にいた。
(ヨブ記38:7) そのとき、明けの星々が共に喜び歌い、神の子たちはみな喜び叫んだ。
これらの記述は御使いを表していますが、ヨブ記の御使いの集いにサタンもいることはサタンもそのようなものであったことがうかがえます。本来、サタンは天の領域から追い出されたものでしたが、アダムをだまして一定の権威を確保したので、このように神の前をうろちょろできたのでしょう。
(23)
■ サタンは元は御使いの頭だった
サタンはイザヤ14章にあるように、もともとは高い地位の御使いでしたが高慢になり、「天に昇ろう、王座をもうけ、いと高き方のようになろう」(イザヤ14:13-14)と言って反逆してしました。(エゼキエル28章にも記述があります。)彼は天の領域から追放されましたが、その時に彼の配下にいた御使い(通説では、黙示録12:4の記述を解釈し御使い全体の三分の一)が彼に従い悪霊となったのです。
(24)
■ 神の方策
なぜ悪霊と女と性交が可能だったのか。また、人の年齢を120歳までにすれば何故それを防げるのか理由はわかりません。とにかくこれ以後はそういったことは起こっていないようです。
いずれにしても、そのような悪の血がまざった人間が地上に増えてくることも相まってこの地は暴虐に満ちてしまいました。それで神は大胆にこの地を一掃することにされました。それが大洪水です。