聖書に基づいた正統派キリスト教会★札幌クリスチャングループ

ラテンアメリカの賛美(HAZA記事) by 岡田好弘

ラテンアメリカリバイバル情報(賛美編)

メキシコの教会

メキシコのプエブラ市にあるAmistad de Puebla 教会の様子をお伝えしましょう。

「会場は何千という人たちの期待感で満ちていました。賛美リーダーが登場し、リズミカルな賛美が始まると、会場全体に開放感があふれ、人々は喜びの叫びと踊りをもって主を賛美し始めるのでした。子供たちもステージの前近くまで出てきて踊りだします。日曜学校の教師もそれを励まし共に踊ります。賛美リーダーも踊り出し、OHP操者すら踊り出すころには会場全体に喜びと開放感が満ち溢れるのでした。

ラテンアメリカと賛美

ご存知のようにラテンアメリカは音楽が盛んなところです。サルサ、サンバなど町角でも家庭でも音楽が日常生活と深く関わり文化そのものとなっています。

ラテンアメリカのリバイバルといえば、アナコンディア氏のような奇跡、しるし、解放が有名ですがそれだけではなく。 賛美がそのリバイバルの原動力になりました。それは単に賛美を通じてなされる霊的戦いによって霊的に破れがあったというだけではなく、多くの若者達が会衆として、また賛美の奉仕者として参加していく中で、建てあげられ、リバイバルが成熟していったといえます。

20年ほど前のラテンアメリカはすでにリバイバルの火が始まってはいましたが依然多くの教会は霊的に死んだ状態で命はなく、人々にとって教会は何の魅力もないところでした。

ある人はこう言いました。「実際私たちは3度の飯より音楽が好きなんだ。でも救われたからといって、教会が音楽的に死んでいたら行きたいと思うかい?友達を連れて行く気になれるかい?

ラテンアメリカの賛美は5年ほど前から以前よりもさらに興奮と情熱を加えたものになっています。

今日では賛美集会に何千何万人もの人たちがスタジアムを埋め尽くすようになりました。昼間から始まった賛美集会が夜中まで延長される事もあります。もし翌日彼らに仕事がなかったなら彼らは朝まで歌い続けた事でしょう。

また10年前のラテンアメリカは、自国の言葉で作詞作曲する人はあまりいませんでした。今の日本においてもよく見られるように英語の賛美をスペイン語に翻訳して歌うだけでした。しかしリバイバルが成長していくにしたがって、多くの器が起こされ、ラテンアメリカ国々内で自国語の賛美が多く作られるようになったのです。

マルコス・ウイットのような賛美の器はそのような中から生まれて来たのです。今、スペイン語で書かれた賛美は、南北アメリカ中にあふれています。それらの曲の多くは地方教会の賛美ミニストリーの中から生まれてきたものです。そしてかっては無名であった彼らの働きを通して多くの国々が祝福されているのです。

賛美と霊の戦い

ラテンアメリカの賛美の特徴は、賛美曲(プレイズ)の力強さと礼拝曲(ワーシップ)における深い主の臨在にあります。

彼ら独自の賛美には、多くの曲に霊的戦いの要素が含まれています。

歌詞の内容も、「あなたのすべての敵を私(主)が滅ぼそう」「すべての敵打ち砕く、恐るべき主の御名」「パロの戦車も軍勢も海の底に投げ込まれる」

等の力強い歌詞が数多く使われています。また歌詞の中で「XXXの霊よ出ていけ!」と霊の種類をいくつも変えて何度も繰り返し歌われるものもあります。

天の窓が今ほど開かれていなかった頃は、解放が来るまで、時にはかなり長い時間賛美を通じて霊的な戦いを展開してきました。

さらにラテンの賛美の特徴は、みんながよく踊るという事です。しかしこれは単に民族性の問題ではなく、霊的に開かれているからです。

また独自のリズムも踊りを自然に導きます。

賛美に踊りを取り入れたい方はラテンの賛美も取り入れてみてはいかがでしょうか。

また礼拝曲においては静かで深い神の臨在があります。最初に霊の戦いの賛美を導き、次にエキサイトした賛美から、美しい礼拝曲、すなわち聖霊が深く望まれる賛美へと変わります。主との交わりが全体的なものから個人的なものへと移っていき、周りの目を気にする事なく自由に礼拝がなされていきます。

「私を遣わしてください」「あなたの為だけに生きたい」「私を砕いて造り変えてください」といった主への祈りを込めた歌詞が特徴的です。そして賛美の後半にすばらしい主の臨在を感じる頃多くの場合預言が語られます。

ラテンアメリカにおいて聖霊の働きは顕著でありますが、その働きには地域的な特色があるように思われます。はっきりと割り切れるものではありませんが、アルゼンチンはアナコンディア氏に代表されるように、霊的戦い、解放のミニストリーにおいて用いられ、メキシコは賛美において用いられている傾向があるようにおもわれます。同じ御霊がいろいろな形で働き、全体としてキリストの体を形成しているのです。その事はスペイン語の賛美アルバムはかってはほとんどがメキシコを中心として作られていた事からも伺えます。

賛美レコーディング会社「カンシオン」のプロデューサーのフアン・サリナスがその働きを始めた頃は「あなたが作った曲など自分の教会ですら歌ってもらえないだろう。」と他の人からいわれたほどです。音楽関係者でも当時自国で賛美を作るといった事に大きな幻を抱いていた人はまれでした。それは昔はラテンアメリカは政治的にも経済的にも困窮しており、経済援助も、福音も外国から受けるだけで、自分から何かよいものが生まれるとは思えなかったからです。

しかしこういった働きが本当の意味で活性化してきたのは最近の事です。

スペイン語圏の代表的賛美リーダー マルコス・ウイット

マルコスウイットはスペイン語圏でもっとも用いられている器です。マルコス・ウイットは1962年米国テキサス生まれの現在34歳です。彼が生後1ヶ月の時に家族はアメリカ合衆国から開拓伝道の為にメキシコにやって来ました。当時メキシコはクリスチャンに対する迫害がひどく、彼の父は彼が2歳のときに殉教しました。宣教の現場で育ち、クラシック音楽の基礎を身につけた彼は、やがてスペイン語の賛美に対する重荷を持ち始めました。

マルコス自身も一部の批判的だった人の言葉を借りるなら、その働きの初期の頃は、「彼は音楽的センスはあるがその歌声はなっていない。」と批判的でした。

しかしマルコスは主に与えられた幻を握って、主に従い進んで行き、機会が与えられ、その結果、驚くほどの油注ぎを受け、いまやマルコスの歌声はラテンアメリカ中を震わせ、国際的な賛美リーダー、伝道者としての名を確固たるものにしているのです。

賛美に涙するラテン諸国

「押し寄せるような見渡す人の海を前に彼は立っていた。5万4千人の群集が主をたたえるために集まっていた、手を挙げて賛美している、人々の頬は涙でぬれていた。」これは昨年11月、チリにおける賛美集会のことです。マルコスの賛美集会に参加するために人々が何時間も待つ事は、しばしば見られる事です。時には満席で立ち見席すらないほどです。


この集会を通じて多くの未信者が主を受け入れ、また多くのクリスチャンが新たな決心を主にささげるのでした。いまや彼の働きはスペイン語圏全体に広がり、1ヶ月に1国のペースで各国を回っています。

彼は1987年に賛美のレコーディング会社「カンシオン プロデュクショネス」を設立いたしました。地方教会の一つの賛美の働きに過ぎなかった事がメキシコのリバイバルの成長の拡大と共に大きく成長していきました。

昨年、テキサス州ヒューストンに最新設備のレコーディングスタジオを構え、現在フルタイムのスタッフだけで70人以上の人たちが働き、スペイン語圏最大の賛美レコード会社としてラテンアメリカ中に新しい曲をあふれるばかりに生み出しています。現在彼の元で大勢の若者たちが訓練を受けながら賛美の働きに仕えています。最近、次世代の育成の為にクリスチャン音楽大学を設立いたしました。

もっともな事ですが彼らのミニストリーの焦点はその地域、地方のキリストの御体に仕える事です。そして教会の牧師、リーダーを励まし、働き人を建てあげる事です。彼自身教会間の秩序を大切にし、教派の一致を求めてやみません。地域教会の協力のない地域ではミニストリーをしません。それは彼自身がそこにとどまって決心者をフォローアップする事が難しい事を知っているからです。

現在マルコスの活動はスペイン語圏外においてもその輪を広げようとしています。その第1弾として彼らは日本に目を留め、賛美によって日本を祝福したいという願いから、今年6月に札幌で日本語によるレコーディングを行いました。これはラテンアメリカで25万本売れたヒットセラーTu y yo日本語タイトル「われら神の民」の日本語版カバーアルバムの制作の為でした。

地方の小さい弱い働きに過ぎなかったものが、幻を握り締めて歩んでいく中で、人々を建て上げ、地域を励まし、成熟し、そうして海外に出ていったのです。

こういったカンシオンの働きはリバイバルにおける主の御業の縮図といえるものではないでしょうか。

リバイバルをもとめて。


このラテンアメリカで起きている事は、私たち日本にとって決して関係のないものではありません。日本のリバイバルがどのような形になるのか分かりませんが、同じように主は、いま多くの若者達を賛美を通じて建てあげようとしています。彼らに新しい歌が与えられているのです。

最近では、賛美における主の臨在が以前に比べて大きく変化したという話をよく聞きます。海外から来られたゲストスピーカーも、日本の賛美の変化と人々の飢え渇きを見て驚いています。そして彼らは言うのです。

私たちも同じようにして始まりましたと。(1528)

Alcance internacionalの賛美